『ドクター・ハウス/Dr.HOUSE』で主人公・ハウス役を演じたヒュー・ローリーの脚本・監督・出演作。俳優出身者の監督作なんて…と侮っているとみるみる引き込まれていくストーリー。
アガサ・クリスティーの描く1930年代も魅力。オシャレでお転婆な伯爵令嬢と、幼馴染のしがない牧師の息子の子供っぽい恋と危なっかしい素人探偵ぶりもかわいらしい。
ストーリー
1936年、イギリス、ウェールズの海岸沿いの村マーチボルト。ある日、牧師の息子で海軍を退役したボビー・ジョーンズが、崖から転落したらしい男性を発見。ひん死の男性は「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」という謎の言葉を残し息絶えた。ボビーは男性の所持品に美しい女性の写真があるのを見つけるが、ほかに身元を示すようなものはなかった。ボビーの幼なじみで久しぶりに地元に戻ってきた伯爵令嬢フランキー・ダーウェントは事件に興味津々。やがて所持品の写真から男性の身元が判明し事故死として処理されるが、新聞に掲載されたその写真はボビーが見たのとは別人のものだった。さらにボビーの周辺で不可解な出来事が起こり始め、あれは殺人だったと確信したボビーとフランキーは事件の謎の解明に挑むことに。賢くも無謀で危なっかしい素人探偵2人の冒険は真相にたどりつけるのか?
出典:NHK
https://www.nhk.jp/p/whyevans/ts/RMR3PGJ26N/
ミステリーとしての魅力
何とも気になるタイトル。まさにこれが事件解決のカギを握る。
崖で死んだ男性が残したダイイングメッセージの謎、エヴァンズって誰なの?死んだ男性が持っていた写真の女性は誰?謎を追うなかでも次々と起こる殺人や暴力事件にあやしい人物の影…3話で終われるの?と心配になるくらい、最後の最後まで真相が分からないストーリー構成が秀逸な作品。
キャラクター
何といっても主役のボビーとフランキーのカップルが爽やかでかわいらしい。特にヒロインのフランキーは、伯爵令嬢でありながら身分をひけらかさず、自由奔放で好奇心旺盛。幼馴染のボビーに少女のような恋をしていてときにはヤキモチを妬くフランキーがとってもいじらしくて魅力的。
頼りないながらも必死でフランキーを守ろうとするボビー、男気があって地味に良いキャラをしているのが仕事仲間のノック。あやしすぎる医者役のヒュー・ローリーはさすが俳優!の薄気味悪さを醸し出している。
おすすめの人
- アガサ・クリスティー作品好き
- 1シーズン完結もの好き
- 1930年代イギリスのファッションや世界観が好き
おすすめ指数
この作品が好きな人におすすめの作品
・アガサ・クリスティー 蒼(あお)ざめた馬
https://www.nhk.jp/p/aozametauma/ts/LXN4XKMM4W/
視聴方法
・ミステリーチャンネル
https://www.mystery.co.jp/programs/evans/
・NHK
https://www.nhk.jp/p/whyevans/ts/RMR3PGJ26N/